AO入試とは
AO入試とは「Admissions Office試験」の略です。
AO入試とは特別な入試方法です。わかりやすく説明すると学校は志願者の性格と学校の信念や理想を比較し、その人が学校に適しているかどうかを判断し、合格するかどうかを決定します。
過去の入試では、学力の筆記試験の点数が大きな割合を占めていましたが、AO入試では応募の理由や面接の印象を強調します。
したがって、AO入試は個人の個性を重視した試験です。
AO入試は米国、カナダ、英国などの英語圏の国で開始されました。
それは大学にとって有益な方法として確立されており、候補者により良い環境を提供することができます。
このテストは1990年に日本で最初に採用され多くの学校で使用されています。
当初、この検査方法は日本人には適さないと言われていました。
しかし、バブル経済の崩壊後は個性を尊重する傾向が強まり、大学の個性を育む上で非常に大きな後押しとなり、当初の予想以上に浸透し、急速に広がっています。
AO入試の歴史
AO入試がいつから始まったかというと、1990年に慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスで開催されました。
当時は浸透せずに紹介されていたので話題になりましたが、候補者はそれほど多くなかったです。
1996年の第16回中央教育委員会の最初の報告では、国際化と情報化社会によってもたらされた全世界の変化に対応する「人生への熱意」の育成を提唱しました。
それ以来、AO入試を導入している大学の数は劇的に増加しています。
AO入試の普及には、学力と知識を重視する日本の伝統的な研修制度を根本的に覆すための改革が必要です。
学生の能力を判断するのを学力だけでなく、評価項目に個性、適応性、モチベーション、興味の方向性を加え、学生の能力を総合的に判断します。
また、大学では多様な選考方法により、学生の対象範囲が拡大し、人材確保と成長促進の役割が強化されています。
AO入試の選抜方法
AO入試は、大学側が自分達の大学、あるいはその学部が示している理想像、信念に基づき、その信念に深い共感を覚えている学生を選ぶ事で、双方に有利になるという入試方式です。
そんなAO入試における大学側の選抜方法は、何通りもあります。
全体に共通しているのは、大きな関心を持ち、その学習や知識の取得を望んでいる事を挙げている点です。
これはAO試験における抜本的な思想なので、どの大学でも選抜基準に設けています。
もちろん、選抜の為の最低限の学力も試されます。AO試験と言っても、意欲だけあれば他は何もなくて良い、というわけには行きません。
これらの最低条件を満たしている場合、後はどれだけ大学側にとって活動実績となる材料を持っているかを見る大学が多いようです。
例えば、生徒会役員、地域でのボランティア活動などを重視するところもあれば、学部で学ぶ分野に関連する資格、コンクールやコンテストでの成績を重視するところもあります。
芸術系の大学であれば、後者はかなり重要視されるでしょう。
これ以外にも志望理由書における小論文や面接における口頭試験を重視する傾向が強い大学も数多くあります。
実際にその学生がどういった人物かを図る上で、とても重要とされています。
どういった点を見るかはその面接官次第とも言えますが、基本的には熱意、関心がどの程度なのかという点が重視されるようです。
活動実績がなくても不安になることはありません。
もちろん、最低限の礼儀、マナー、知識も見られるでしょう。
AO入試の選抜方法には、大学それぞれの個性があるのです。
これらが一般入試と違いAO入試の違いです。